老いと演劇「オイ・ボッケ・シ」
2025年8月28日、多古町のひかり学園にて、劇団「OiBokkeShi」主宰の菅原直樹氏を講師に迎え、介護・福祉関係者など33人が、演劇の手法を通じて「老い」「ぼけ」「死」を考える体験型ワークショップに参加しました。
2025年8月28日、多古町のひかり学園にて、劇団「OiBokkeShi」主宰の菅原直樹氏を講師に迎え、介護・福祉関係者など33人が、演劇の手法を通じて「老い」「ぼけ」「死」を考える体験型ワークショップに参加しました。
認知症当事者とその介護者の即興劇:
参加者は、認知症を患う人、またはその介護者の役を交互に演じる即興劇を行いました。
介護者役は「ご飯の時間ですよ」と優しく声をかける。
一方の認知症当事者役は「旦那とまだご飯を食べていないから食べられない」といった、相手には見えない世界を生きる返答をする。
対話と気づき:
演技の後は、菅原直樹氏を交えて「なぜそう行動したのか」を対話する時間が設けられました。
講師の菅原氏は、「相手に否定されたり、無視されることによって、認知症の人が諦めの気持ちから手をあげたくなることもある」といった解説を行い、参加者は大きくうなずいていました。
参加者は、相手の立場に立って考えることで、認知症の人が見ている世界やその感情の動きを深く理解しました。
参加者の感情の動き:
ワークショップは、参加者に笑いと涙をもたらしました。
認知症当事者役を演じた参加者は、「相手の見ている世界に入り込むこと」の意味を体験的に実感したと語っています。
この経験は、介護現場での新たな視点やコミュニケーション方法を発見するきっかけとなりました。